睡眠の科学

何気に見た、Eテレの”ドキュランドへようこそ!”。これは自分の覚書ようにメモメモ・・。

睡眠について、最新の研究結果が紹介されていました。

アーユルヴェーダでも睡眠をとても大事に扱っていて古典書には次のように記されています。

「幸福も不幸も、肥えることも痩せることも、体力の有り無しも、性的能力の有り無しも、知恵の有り無しも、生きることも死ぬことも、すべて睡眠に基づいている(チャラカ サンヒター21章)」

 

アメリカの医大がボランティアをつかって次のような実験をした。

好きなだけ食べることができる。しかし、一晩、5時間しか眠らせせてもらえない。人間の身体はどのように、変化するのか。

結果、食べる量や間食が増えた。一日4食食べる人もでてきた。食欲をコントロールするホルモンの グレリンとレプチン(飢餓ホルモンとも呼ばれる)の分泌が減った。

グレリンは食事の時間がくると、食べたいと脳に信号をおくり、レプチンは身体に栄養が満たされたら、食べるのをやめるホルモン。

睡眠不足はホルモンのバランスを崩し、食べ過ぎる。食欲を脳が抑制できなくなる。

この実験から、睡眠不足が太るリスクも高めることがわかったのだ。

心臓病や肥満になるリスクも。

睡眠は、体重調節や判断力に影響を与えることがわかった。

 

「睡眠の生物学的機能は未だ明らかになっていない」と、アルツハイマー病のたんぱく質について研究しているDr.ジェフが言う。

しかし、アルツハイマー病の要因をつくるアミロイドβ。 「脳内のアミロイドβは、起きている昼間の活動中多量に発生し、夜に減る。」とわかった。

体内に栄養を供給する血管に注目。

滋養は血管が運び、老廃物はリンパ管が流す。

しかし、脳内にはリンパ管がないから、脳内老廃物はどう排出されるのか?

脳は、昼間、脳脊髄液に守られ、浮いている状態だが、夜、

睡眠中に脳脊髄液が袋から出てきて脳を覆い、浸透し血管を通って血管内をきれいに洗い流していることが、研究からわかった。

脳の老廃物をきれいに洗い流すことを、睡眠中に行っているのだ。これは脳だけの、特別の浄化システム。

このシステムが上手に働かなくなると、アルツハイマー病の要因をつくるのではないか、とドクターは言っていた。

 

睡眠中の脳の働きが、活動のほぼ全てを支えている、とも言える。

身体の全てに影響を及ぼす睡眠。眠っている時の脳の状態が、目覚めている時の脳を動かす、と言っても過言ではないですね。

 

そう思うと

チャラカ先生が古典書に記したことは、正しいと証明されますね。スゴイ!

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